はぜにっき

日記です。(毎日更新ではない)

使ったことのない技術を身につけるための事前準備としての資格取得は結構良いような気がする

前段

転職をしたり、転職をしたりすると思うことなんですが、自分の頭に入っている知識の半分以上って情報処理技術者試験からなんですよね。
高校〜専門学校が資格取得に力を入れているところだったこともあって、17〜20歳の間に

を取っていて、それがかなり業務で役立っている。

IPAが運営しているこれらの国家試験はあくまで能力認定試験の一つとして存在していて、
士業のように持っていないと "仕事ができない" というわけではない。
今まで自分が働いてきた企業でも、これらの資格を持っておらずエース級の人がいたり、逆に大量に持っていても仕事が全然できない人がいたりもした。

ただまあ、当たり前だけど取って損するようなモノではないし、”何を勉強すれば良いのかわからない” 情報系の学生や、SIerに入った社会人なりたての人には結構おすすめできるんじゃないかなあと思って、この記事を書いている。

本題

自分は20でユーザ系SIer企業に入り、転職をしてアドテク系Web企業に入り、更に転職してWeb系スタートアップ企業で働き始めたところ。

最初に入った会社ではコードは全く書くことがなく、所謂下請け、パートナ企業の工数管理や、開発する(≒してもらう)Webサービスの要件定義を行なっていた。
二社目では、Perlをメインに使って広告配信管理を行うWebサービスの機能追加をしたり、ツールを作ったり、Node.jsでLINEチャットボットを作ったりした。
現職ではRuby on RailsでできているWebサービスを動かしたり、SaaSの監視サービスを導入したりしている。

どの環境においても「触ったことのない技術」や「そもそも聞いたことがないツール」が当然のように存在していて、それらを即座に使いこなす必要がある。
その際に、前述の資格で得た知識が相当役に立っている。

例えば、
工数管理での基本的な考え方や、要件定義で定義すべき内容、実施すること、
及びそのあとのフォータフォールで必要になる各工程の知識、
Webサービスにおける基本的なセキュリティの考え方や用語に関する知識・理解、
DB設計における基本的なキー制約の設計、正規化、 などなど。

それ以外にも、感じることがないレベルで慣れている言葉の表現、用語についても「資格取得の際に調べたことが前提知識となっている」モノは無限にあるかと思う。
もちろんその事前知識がなくても理解はできるだろうが、おそらく自分が学生の頃にこれらの学習をしていなかったら今と同じ水準で仕事はできていないだろう。
そういう意味で、自分はこれらの資格を取っていてよかったと思っている。

言いたいこと

最近はあんまり聞かないけど、少し前にWeb界隈で 資格取ってても意味ないという話が持ち上がった記憶がある。
それらを鵜呑みにして、適当にDIsったり頑張って最近流行りの技術を学ぼうとする人が、表に出てこないから見えないだけで、世の中には結構な数いるんじゃないかなと思っている。
そういうのはあんまり良くないような気がしていて、流行りだからといって学んで本当に自分の糧になるかと言われるとそうでもないだろうし、逆に枯れているモノから学ぶことも沢山あると思う。
それに、情報処理技術者試験無駄に範囲が広く、業務だけでは知りようがなさそうな知識を得ることができたり、別分野の物事を知れたりもする機会になるんじゃないかなと考えている。


そんなわけで、何をすれば良いのかわからないというレベル感の学生や、新卒〜数年目ぐらいの見習い(?)エンジニアの人たちは資格を取っ掛かりにしてみるのも良いんじゃない?という話でした。
おわり。